企業eスポーツ部の目標・モチベーションとなるべく開催を続けてきました「cogme cup」
2022年に開催回数は5回を重ねました。
そしてcogme cup第1回と第5回、ついに2冠を獲った企業eスポーツ部が誕生しました。
企業eスポーツという言葉・概念が生まれた最初期から会社ぐるみでeスポーツに取り組んできた「JCOM株式会社」
その企業eスポーツ部「JCOM Gaming」にインタビューを行いました。
企業紹介
JCOM株式会社

eスポーツサークル 競技部門 チーム名
チーム名:JCOM Gaming


部員数
約50名
活動ゲームタイトル
・Apex Legends
・VALORANT
・PUBG MOBILE
・eFootball
・ポケモンユナイト
など
今回インタビューした人
JCOM Gaming部長:徳原さん

選手:shishi_maru選手

選手:Koma-hamu選手

選手:Mayo選手

◆一年前からの変化
–1年前にインタビューさせていただいてから、どういった変化がありましたか?

徳原:部員数等に変化はないのですが、Apex部門のメンバーの活躍があったことで社内でも話題になり、新たなジャンルとしてVALORANTにもメンバーが10名以上集まってきました。
大会、待ってます!
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ついに明日、VALORANT部門"初”開催となります🙌
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明日、2023年2月11日(土・祝) 13時~URL⤵️https://t.co/hBjorZRzkw pic.twitter.com/0uqVADelr4
— AFTER 6 LEAGUE (社会人eスポーツリーグ) (@After6League) February 10, 2023
JCOM Gamingは2023年2月11日に開催された「AFTER 6 LEAGUE VALORANT部門にも参戦。
活動を本格化させています。
◆cogme cup 2度の優勝の反響
-Apex Legendsが人気タイトルということもあり、Apex部門への期待はどれほどのものでしたか?
徳原:Apex部門については当初からメンバーが頑張ってくれていたこともあり、社内でも、社長や各拠点長といった上層部の方々、広報部のメンバーも認知してくださっています。
「Apex部門、強いよね。頑張ってくれ!!」といった声もいただいておりました。
-今回cogme cup初の2回目の優勝となりましたが、社内での反応はいかがでしたか?
徳原:部員各々がリアルタイムで配信を観戦をしながら、JCOM esport部門の全体LINEグループでコメントが飛び交っているような状態でしたね。
「いついつからこういった大会があるから、みんなで観戦しよう!」っていう事前告知をして行って行っているのですが、もう皆のコメントの量がすごくて!1試合ごとにもうババババーーッと「やばい!!」 「一人落ちたぞ!大丈夫か!」とか(笑)

徳原さんが部内への呼びかけをまめに実施することで企業eスポーツ部の盛り上がりを支えています。
-すごい盛り上がりですね!ちなみに何名くらいの方がLineグループにいらっしゃるんですか?
徳原:50人くらいですかね。
基本的にはJCOM Gamingの部員のみで、APEXやVALORANTで実際に選手として活躍しているメンバー以外にも、ゲームはそんなに得意じゃないけど観るのはすごい好き、という観戦したい子たちも入っていますね。
-当日以降、翌週の社内での反応はどうでしたか?
徳原:現在JCOM Gamingの広報を担当してくれている社員が、社内記事に長文で「cogme cup優勝!」って記事を上げてくれたりとかして、社内でも盛り上がってましたね。
-参加された選手で、職場の方等からお声掛けいただいたりとかはありましたか?
徳原:これはMayoさんとかあったんじゃない?
Mayo:そうですね。活動について応援してくださっていた現場の上長に直接「優勝しました!」と報告をしました。
前回(第1回)では自分が選手としては参加出来ていなくて、今回やっと選手として参加して優勝ができたので、所属部署全体に報告上げようと考えてます。
-選手はオンラインで参加されています。3人とも違う職場で働かれているのでしょうか?
Mayo:そうですね、3人とも拠点も部署も違うし、業務内容も違いますね。
-今回の結果を受けて、同じ部署でJCOM Gamingに参加する方が現れるとよいですね
Mayo:そうですね。あまり他部署のとの関わりのない中でも、廊下ですれ違ったりする中で「聞いたよ!eスポーツやってるんだってね!」と声をかけてもらえるようなことも増えてきています。
というのも、社内記事で活躍している様子を取り上げていただいたり、そういった記事を見た方が声をかけてくれるというような形で……ゲーム、ではありますけど、胸を張って取り組める環境になってきていて、いいなぁ、と嬉しく思っています。
-shishi_maru選手はどうですか?
shishi_maru:そうですね、私も朝会などで同じ役職の方が「shishi_maruさんが出るみたいだから応援してね~!」と報告してくれたりしていて、そうしてくれてるから私の方も「結果報告しないとなぁ」ってなったりして(笑)
本選に出るときも「本選出るのでよろしくお願いしますー!」と報告したら喜んでくれる方が多かったですね。
あと、予選と本選の合間で社内研修がありまして……私、山本っていうんですけど、「山本さんって、社内の記事のってましたよね?」ってお声掛けいただいて。
-すごいですね!
shishi_maru:その方が「私もAPEXやってるんです~」っておっしゃっていて、本選のスケジュールお伝えしたらもう全部観戦してくれたみたいで!
最初、私がshishi_maruだってこと知らなかったみたいなんですけど、研修で同じグループだったので「声で分かった!」って(笑)
この間その方から「一緒にやりたいです!」ってTeamsが来て、最近一緒にApex遊んだりとかもしていますね。
その方も全然別の部署の方なんですけれども、そういうつながりができたっていうのも、このcogme cupの反響から生まれた、っていう感じですね。
-その方とはもともと面識があったわけでは……?
shishi_maru:ありませんでしたね。その人自体知らないような感じで。
それこそ社内研修では色々な部署の方が集まって行うので、たまたま私のグループに入った子が、Apex好きだったっていう。
徳原:名前だけでよくバレましたね(笑)
shishi_maru:部長が社長に掛け合って、活動について社内報に載せてくださっていて。
それもあって覚えていてくれたみたいな感じです。
-部長が社長に掛け合って?
徳原:はい、私が言いました!
-やはり部員の活動を社内に広めなければ、この熱意や価値が伝わらないのですね
徳原:そうなんですよ!
私達だけで、大会勝てた!良かった!だけでも良いことなんですが、やはり会社の偉い人たちから「がんばれ!」とバイネームでお声掛けいただけて認知してもらえる。こういうことはなかなか普通に仕事をしてたら大きい会社ではそうないことだと思います。
きちんと選手にも名前出して社内に載せていいかと許可を取り、社長にお声掛けしたら「よしわかった!」という感じで!
-素晴らしいですね!
徳原:やっぱり彼らのモチベーションにもなるので。
-そういった甲斐あって、研修中に社内の仲間ができて……素晴らしいエピソードですね。Koma-hamuさんはいかがでしょう?
Koma-hamu:自分は前回のcogme cupで優勝したというのもあって、ある程度認知はしていただいていたのもあったのですけれど、今回は200人規模の全体朝礼で「Koma-hamuさんが今度こういった大会に参加しますよ」って周知を……
徳原:えっ誰が!?誰が言ったのそれ。
Koma-hamu:私の方からです(笑)
徳原:えっ自分で!?(笑)
Koma-hamu:はい(笑)
というのも上長から「やったほうが良いよ」って推されてやったんですけれども……
普段はサービスエンジニアとして外で働いているのもあって、業務の調整とかが難しい部署ではある中で、第1回の大会について上長に報告した際にすごく興味を持っていただけて、サポートしてもらえるようになりまして。
徳原:うわぁ、それ見たかったなぁー!こまちゃんが200人の前でそれ報告してる姿見たかったなぁ!(笑)
Koma-hamu:(笑)
徳原:これ嬉しいのが、先ほどもお伝えしたんですけど、メンバー全員全く違う拠点で、関西とか関東とかエリアも違う中で、各部署の上長レベルの人たちが皆認知してくれてるんですよね。
-そうですね! サポートとは、例えば大会スケジュールに合わせて業務調整などを協力していただけているのでしょうか?
Koma-hamu:そうですね。私の部署で言ったら、月ごとに稼働する日数がきまっているんですけれども。
上長が別の部署の方を説得して、なんとか日程を作って頂いて参加しているというような形でして。すごい協力してくださってますね。
徳原:すごいなぁ!
-これはあらゆるeスポーツに取り組んでいる企業の方にぜひお知らせしたい内容ですね!
◆社内での活動に対する理解と協力について
-1番上からのトップダウンというだけでなく、各部署の理解と協力を頂いているというのは本当にすごいですね。
1年以上の活動を続けてきて、社内のこういった流れというのは以前と比べて増してきているのでしょうか?
徳原:体感ですが、かなり増してきていますね。
-どういった点から社内の理解がより進んでいったのでしょうか?
徳原:やっぱり一番は、カスタムや大会に参加してくれている選手のみんなが活躍してくれているというのが前提なのですけれども。
その活躍を私とかが、みんなに知ってほしい!という形で活動の周知を1年間、色々なところに話をしていったことで、広報部から、技術部から、色々な人に知ってもらえることができました。
そういって認知していただいたことで、そこから上層部の方にも、雑談レベルで「JCOM Gamingの活動がすごいらしいよ」って広めていただけたような形ですね。
JCOMはテレビ放送やインターネット通信等を取り扱っている会社ということもあり、新規事業にeスポーツやNFTやメタバースといった、新しいものを会社全体で模索している部分もあります。
その中で、JCOM Gamingのみんなにちょっと話を聞きたい等、ビジネスの面でもアドバイスを求められることがあります。
-新しいことをやっていく社風にもマッチして、仕事の面でも活きているのですね。
徳原:まだ検討中ですが、JCOMとしても企業eスポーツの中で最先端を走っていきたいということもあり、こういった活動等でJCOMのPRに貢献した社員については本業+αで評価をする仕組みを作っていけないかといった声も上がってきているんですよ。
-社の制度としてきちんと評価をしていこうということですね!
徳原:実現できたならば、嬉しいのですが。頑張っていきます!
-新しい世代の子たちにも響く、素晴らしい制度ですね。企業eスポーツの一つの結実だと思います!
徳原:実現したらぜひ記事にしてくださいね!
-はい、ぜひ!
◆JCOM Gamingの広報活動について
-徳原さんはJCOM Gamingの部長として、選手やメンバーの活躍を社内の皆様に広めていくことを重視されています。その際に意識されていることなどはありますか?
徳原:私は選手としてはもう全然なので、社内にも社外にも、一人でも多くの方に選手の皆の活躍を伝えていけるように活動していっていますね。
社内の調整だったり……上層部の方たちにも、もしJCOMでまた大会等の企画をやるとなった際には協力を取り付けることなどが私の仕事の中心になっています。
-ご自身がプレイするというよりも、選手たちのサポートに全力を尽くしている
徳原:それこそ先ほどお話したように皆の活躍が認められるような。
JCOM Gamingとして大会出場したなら優勝などの栄誉だけでなく、それ以外のメリットも得られたらいいなと考えてます。
-他の企業eスポーツのチームでは、その部長も選手として広報もやりながらプレイヤーとしても中心人物として動く形が多いと思うのですが
徳原:もちろん、各部門には各部門のリーダーをおいていて、その彼らも皆プレイングリーダーとして調整等頑張ってくれているおかげはありますね。
やっぱり、私が全部一緒にプレイしてまとめ役をしてっていうのは、1人では無理なので。そういったリーダーの役割はすごく大きいですね。
-部長として全体の調整を行い、各リーダーもおいて、というこの形の運用に至るには時間はかかりましたか?
徳原:部門ごとにLineグループを作りリーダーを置く、というのは当初から行っている部分ではあるのですが、大会前には各部のメンバー自体が率先して声掛けをして、定期的に活動をしてくれているというのが大きいですね。
また、皆が活躍してくれて認知されることで、広報をやりたいです!という人なども出てきてくれているのもありがたいです。
プレイヤーではないのですが、子供のころから生粋のゲーム好きの人が「広報をしたい!」と名乗り出てくださって。
-そのゲームをプレイしてるから部活動に参加というのはよく聞くのですが、ただゲームがすごい好きなので広報に、というのはあまり聞かないですね
徳原:このcogme cupの前くらいに、「こんなに皆が活躍してるのだったならば、もっと多くの人に知ってほしい!」と思っていました。
今とても助かっています。それまで自分が社内調整から広報から全部やっていたのですが、最近は広報について一任しています。
-広報担当がいる企業eスポーツ部門はJCOMしかないかもしれませんね?
徳原:正式な「広報部」とは全く別で、あくまでも企業eスポーツ部の広報担当、なのですけれども。
これも皆が活躍してくれたおかげで出来たことだと思います。
それこそ結果を残すことができていなかったら、こういった形で名乗り出てくれる人もいなかったかもしれないので、皆が結果を出しているからこそ応援してくれる方が増えてくれたのだと。
◆第5回cogme cup参戦について
-今回の3名がメンバーに選ばれた理由や、選考会等は行われたんでしょうか?
徳原:基本的には、大会がある際にはみんなに呼び掛けてスケジュール合う・合わないかなどからはじめて、大会に出場できるレベルのメンバーからスケジュールが合った人たち、というのがこの3人でしたね。
-皆さんcogme cup以外にも大会経験などはありますでしょうか?
Koma-hamu:cogme cupには3回ほど参加しておりまして、第1回大会で優勝、第4回が3位、で今回が優勝。
またAfter6Leagueにも参加して、前回大会(season2)が二位でした。
-Koma-hamu選手は大会参加経験が多いのですね
徳原:ビーウィズさんのJOZCUPにも出場してたよね?
Koma-hamu:あ、そうですね。そこでは5位だったかな?
徳原:あれはストリーマーさん達がたくさん参加されてた中、かなり頑張ったよね!
Koma-hamu:そうですねぇ。
徳原:あの大会のレベルは”ガチ”だったからねぇ
Koma-hamu:ほんとに、参加者でプレデター帯が半分みたいな大会だったので……

ビーウィズ株式会社主催のeスポーツ大会。様々な出場者が招待され競技レベルが高い。
-shishi_maruさんはいかがですか?
shishi_maru:私も大会出場は今回が初めてではないんですが……私全然覚えていないんですよね。
徳原:結構ちょこちょこ出てもらってるけどね
shishi_maru:そうですね、出てはいるんですけど。なんか、うーん?
徳原:FENNELさんの企業対抗戦(FFL 企業対抗戦 Ver.APEX LEGENDS)にも出場してたよね。
shishi_maru:ああ、出てました出てました。
徳原:cogme cupにも第何回かで出てもらってたような。
shishi_maru:あー……なんか全然、私本当に覚えてないんですよね(笑)

プロチームFENNEL主催のeスポーツ大会。企業チームのみの企業対抗戦も開催されており、企業eスポーツ部の活動目的のひとつになっている。
-Mayoさんは大会参加経験はありますでしょうか?
Mayo:直近だとcogme cup第4回に出場して、その時3位ですごく悔しかったので……
もう、今回は万全を期して、有休も張り切って取って、優勝目指して出場させていただきましたね!
徳原:おおー!
-今回このメンバーで揃って、cogme cupに向けた練習などもされていましたか?
shishi_maru:たぶん一回もないですね。
-3人揃っての練習は一回も?
shishi_maru:私が勤務地移動になったことで、家に帰るのが22時とか22時半とかになっちゃって……皆との練習を多分3か月かそれくらい出来てないですね。
-部署が違うとどうしても時間が合わないとかもありますよね。そういった中での情報共有とかはどのようにされていましたか?
shishi_maru:Koma-hamuさんが活きる編成にしたかったというのは私の中でありましたね。
-それはすなわち、どのような?
shishi_maru:koma-hamuさんがレイスを使うのがうまいっていうのがありましたが、ホライゾンをいれるかどうか等、事前の練習試合の中で試していきながら結局レイスに落ち着いた、という形で。
やっぱり他のスポーツとかでもそうだと思うのですが、エースが活きないと勝てないと思うんですよね。
なので、エースを活かすため私は頑張ろう、と思ってましたね。
-具体的にはkoma-hamuレイスを活かすためにどういったことを意識されていましたか?
shishi_maru:私はブラッドハウンドだったので、レイスのすぐ後ろに必ず居ようと考えていましたね。
レイスとの距離だったり、詰める場面や引く場面について各試合ごとに修正しながら進めて行きました。
Mayo:私はヴァルキリーを使ってアサルトライフル等の中距離武器を持って一歩引いたところから情報を仕入れて、それをKoma-hamu選手に伝えて判断を仰ぐ形をとっていました。
とにかく多くの情報を仕入れるような動きを徹底していましたね。
ちょっとでも情報を仕入れれば有利に当たれて、うちのエースがなぎ倒していってくれるので!
徳原:今までの大会やチーム目線での動画で見ていて思ったんですけど、Koma-hamuさんの成長が著しくて。
「行く、行かない」だったり「ゆっくりやろう」とかの指示やコミュニケーションが的確にはっきりしてきているように感じていますね。
もうね、敵を倒しながら状況を見ながら指示を飛ばすって私とか絶対できないから、すごいなぁって思います!
-Koma-hamu選手はいかがでしょう。今回の布陣でIGLを任されてどのような感覚がありましたか?
Koma-hamu:最初第1回に出場したときは私はまだ高卒で入社してすぐだったので、まだ職場にもあまり馴染めてない状況だったというか……(笑)
-それはたしかにやりづらいですね。
徳原:あれ、あの時入社してすぐぐらいだったっけ?
Koma-hamu:そうですね。あの時、私は18とか19とかそれくらいの時だったので。
徳原:うわぁーっ!
Koma-hamu:なのでその時はそういう指示とか出しにくかったっていうのはあったんですけれども、今まで活動してきたことでだんだんコミュニケーションが取れるようになってきて、今回はいい指示やIGLができたんじゃないかなと。
shishi_maruさんとMayoさんがすごい話やすい、というか、優しい方だったのもあってすごいやりやすかったですね。
-仕事とは別に選手としての関係性があるのですね。
徳原:それこそ、IGLのKoma-hamuさんが一番年下で二人は年上で、しかもshishi_maruさんなんてリーダーって役職付きのメンバーに対して、「行かなくていい」「行っていい」って指示出せる関係性になれたっていうのは、もう嬉しいですよね、。
shishi_maru:私とKoma-hamuさん年が1回り違いますからね。
-でもその一回り上の先輩が「お前がエースだから活かしていくよ」って言ってくれる
shishi_maru:私はもともとサッカーやっていたのもあって、チームとして勝つためのロジックといったものは絶対的なものじゃないかなと思っていて。
私が年上だからとかそういうエゴとか関係なく、サッカーでも年齢関係なく上手い奴がエースなんですね。
このApexにおいて、うちの部員の中ではKoma-hamuさん以外にエースはいないんじゃないかなって私は思ってます。
徳原:かっこいいーっ!
-やはりチームだからこそ成し遂げられた優勝、ということですね。

年齢などは関係なく、職場の先輩と後輩がチームメイトとしての信頼関係を築けているのはなかなか見られない素晴らしいことではないでしょうか。
◆第3試合のアクシデントについて
徳原:3試合目で一人(shishi_maru選手)が入れなかったということもありましたよね。
-申し訳ないのですが大会規定により続行という形になってしまったのですけれども……
Koma-hamu:あれはもうしょうがないです。
徳原:でもあれはすごかった。普通なら動揺して「もう無理だ」ってなるところを二人なら二人のムーブでってキルまで取って……
-あの状況について、二人なら二人でといった作戦等はあったのでしょうか?
Mayo:事前にリマッチの規定が周知されていたのもあり、一人だけ接続が落ちてしまったというところで判断して……
もう落ちてしまったのは落ちてしまったからしょうがないってことで切り替えて動きました。
3試合目のキーポイントではあったので、Koma-hamuさんについていきながら、正面から当たらないように動くような形で、3人一緒に戦うのとはまた違った動きを意識しましたね。
-Koma-hamu選手もいかがでしたでしょうか?意識の切り替え等について考えたりなどは
Koma-hamu:Mayoさんもおっしゃってたのですけれども、2対3出の正面の撃ち合いでは負ける確率が高くなってしまいます。そこで他のチーム同士が戦っているところに割り込んでいったりだとか、あとは最終エリアでの位置取りを気を付けるなどして、上手く順位とキルは伸ばせていったんじゃないかなと思います。
-状況にあわせて冷静に対処していく……素晴らしいですね!


第3マッチにて回線エラーで2名スタートという不利を背負うも、崩れることなくポイント1位をキープ。
アクシデントに動じないのは多くの大会に参加した経験値の高さを感じさせます。
◆3名の連携について
-今回メンバー揃っての練習を行っていない中、あれほどの連携を見せていたとは衝撃ですね
Mayo:3人まとめては集まれなかったんですけれども、例えばApexやる際に4人とか5人とか集まったときには「この2人この後大会だから」って形で、一緒に組んで遊んで動きを学ぶ機会はあったかなと。
-メンバー全員がそろわなくても、他の部員達とフルパーティを組んでゲームをすることで補っていったのですね
徳原:今回はshishi_maruさんが異動したてということもあって夜遅くに帰ってくるような状態ではあったのですが、これからもっと選手に協力できるようにしたいです。
大会前の2週間や1か月前には、周りに迷惑をかけない形で上長了承のもと練習してこいっ!……ってなっていければ素晴らしいなぁと思っています。
今は大会当日とかで休ませてくださいって言うのは全然OKなんですけれども……
-それでももうすでにすごいことです!
徳原:もっとそういう風になっていったらいいですよね。
◆選手の今後について
-cogme cupも含め企業eスポーツという切り口で今後色々な大会が開催されていきますが、選手の皆様は今後の活動についてどうお考えでしょうか?
shishi-maru:私、今真剣にゲーミングPC買おうか悩んでますね。
-shishi-maru選手はPS4なんですか?
shishi-maru:そうですね。しかも初期型の古いPS4なので……それこそモチベーションがcogme cup出る前までは「引退しようかな」と考えてたくらいです。
けれど予選に出た時にもうものすごい楽しくて「これ続けたほうがいいな」って思いなおさせてくれた大会だったんです。
それで大会メンバーは私以外基本PCなので、その基本的な差を埋めたいな、と考えてますね。
-今回のcogme cupが起点で本腰入れようと……本当に良かったです!我々も嬉しいです
徳原:ちょっといい値段でPC仕入れられるところ紹介してください(笑)
-PCメーカーのスポンサー様を探していきます!……続いて、Mayo選手はいかがでしょう?
Mayo:大会があるからこそ、それを目標に頑張れるところがあったりしますね。
大会がなかったら、すぐ目が疲れちゃったりとか、やらないでいると下手になってしまったりするので……
あと自分、ガジェット好きな側面があって、今まで144Hz出るモニターを使っていたのですが、こういう大会に出るようになって、もうちょっとがっつり動かしたいなということで、240Hzでるモニターを買ったり新しいコントローラーを買ったりとかして……
ゲームをしてるおかげでデスク環境が配信者と同じような環境になってきちゃってますね(笑)
また、新しいメンバーも増えてきていて、私もいろいろな人のプレイを見るのが好きなのもあるので、一緒に盛り上げてくような動きも含め大会には関わっていきたいなと考えてます。
-そうおっしゃっていただけると、弊社としても頑張って大会続けていきたいなと感じます!
徳原:ほんとに大会は定期的に開催してほしいです。大会は選手のモチベーションにつながりますからね。
みんなで集まってゲームする、だけではなかなかみんなのモチベーションにはならないので。やっぱり大事ですね。
-Koma-hamu選手はいかがでしょうか?
Koma-hamu:第1回と比べて企業eスポーツというのがだんだん認知されてきていて、cogme cupのレベル自体も上がってきていますね。
本当にプロのスクリムのような動きを皆さんされてらっしゃるのもあって、優勝の難易度がどんどん上がってきているのもあるのですが、それに伴って優勝の価値もどんどん上がってきているので、今後もチームの練度を上げて優勝目指して頑張っていきたいと思います。
徳原:コメントのレベルも上がってるなぁ。コメントそんなにうまくできてなかったじゃない昔(笑)
(一同笑)
-やっぱりエースで居続けたい、というところはありますか?
Koma-hamu:正直負けず嫌いなところもあるので、エースでいたいという気持ちもありますけれども、どんどん上手いプレイヤーも入ってきてほしいですし、私だけじゃなくいろいろな人にも大会に参加してほしいと考えていますね。
-大会数をもっと増やさないとですね!
(一同笑)
‐それでは最後に、徳原さん。今後の活動についてはどのようにお考えでしょうか?
徳原:このJCOM Gamingのみんなのモチベーションを維持したり上げたりする施策を考えつつ、大前提として「みんなが楽しめる」というのが大事です。
「JCOM Gamingに入ると楽しいし、熱くなれる」というのと、会社自体からもこの活動自体を評価される、そういうWin-Winな部活にしてきたいなと考えていますね。
また、やっぱりeスポーツは大会や配信があるのもあって、それがeスポーツ特有の強みだと思いますね。
皆で仲良く楽しもうよ、というレクリエーション+αで外の色々な人にも見てもらえるって部活動はなかなかないと思うんですよ。
社外に良いPRを無料でできる、というのもかなり大きいと思うので、会社にとってもメリットですし、社員も熱くなれますし、かなり楽しい部活動です。
なので、JCOMだけじゃなくて、cogme cupを始めとした社会人eスポーツに参加する企業・したい企業がもっともっと増えていくといいな、と思いますね。
‐ありがとうございました!!
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