企業eスポーツ交流イベント「cogme cup EXTRA in RED゜TOKYO TOWER」開催レポート




企業eスポーツ部を盛り上げるための成果発表の場「cogme cup」。2023年2月17日(金)には、オンライン・オフラインの混合イベントとして、「cogme cup EXTRA in RED゜TOKYO TOWER」を番外編として開催しました。

本イベントは東京タワー内の新体験テーマパーク「RED゜TOKYO TOWER」にて行われました。

本記事では「cogme cup EXTRA in RED゜TOKYO TOWER」で行った各セクションの内容についてお届けいたします。

※上記アーカイブは第4部エキシビジョン大会の様子

第1部:異業種交流会・名刺交換会

本イベントは全4部構成となっており、第1部では異業種交流会として企業eスポーツに興味を持つ企業が約80社・170名ほど集い、名刺交換をはじめ自社内でのeスポーツの取り組みについて情報交換しました。

イベント終了後に行った来場者アンケートでは約80%の方が「実際に商業に繋がるお話ができそう」と回答し、実際に「eスポーツ関連での協業ができそう」といった声もお声も頂いています。第1部から多くの方に来場いただき、参加者にとって有意義な時間になったと言えます。

第2部:運営 株式会社エイプリルナイツからの報告

株式会社エイプリルナイツ代表取締役 三瀬

第2部では株式会社エイプリルナイツの代表取締役である三瀬が登壇し、cogme cupとcogmeアプリに関する取り組みを紹介しました。

株式会社エイプリルナイツは、ゲームそのものではなく、ゲーマーにフォーカスしているIT系のHRサービス企業です。

日本独自のeスポーツ文化を企業課題の解決に活かす動きは、これまでの企業・社会人・大人の価値観をアップデートする機会を作り出しています。
弊社が主催する企業eスポーツ大会「cogme cup」は、ゲーマー社員の視点・感覚を持って「企業に価値ある大会」として設計されました。
その価値とは「企業eスポーツ部が継続的に活動できる場の提供」「社会人が同僚とともに本気で打ち込む価値があること」です。

現在、cogme cup EXTRAを含め全6回の大会が行われた現在、多くの企業でeスポーツ部が発足し、cogme cupを活動の目標・モチベーションとして継続的な活動を行っています。
また、cogme cupに出場したことが「採用施策に活かせた」「チーム内のコミュニケーションが円滑になった」といった声もいただいています。

さらに、リソース問題の解決に向けIT企業ならではの取り組みも公開。

ゲーム内スコアの自動集計システムやコミュニティ運営のためのDiscord Bot開発、拡大していくプロジェクトの管理方法などの効率化を図った結果、高い満足度を維持できています。

cogme アプリについて

cogmeアプリはユーザーを個人に絞ったゲーム仲間を探すマッチングサービスです。
大人になると安心して人とつながりにくくなる中で、ひとりのゲーマーとして活動できる安心なクローズドコミュニティ空間を実現しており
サービス開始から少しずつユーザーを増やしつつ、フィードバックを基にした機能改善を行っています。

最後に2025年までにロードマップを提示し、各社と連携のもと「企業eスポーツの祭典」の実現を大きな目標として掲げました。

第3部:eスポーツに取り組む企業・地方自治体によるプレゼン

『eスポーツ部について』 JCOM株式会社 徳原 氏
『eスポーツ採用について』 大阪デリバリー株式会社 副社長 木田 氏
『eスポーツと地域活性について』群馬県 産業経済部 戦略セールス局 eスポーツ・新コンテンツ創出課 齋藤 氏

をお招きし、それぞれのテーマについてお話しいただきました。

eスポーツ部について(JCOM株式会社 徳原 氏)

JCOM株式会社 徳原氏

JCOM株式会社は、2018年にPUBG企業対抗戦に出場するため、企業eスポーツ部を設立。出場をキッカケに本格始動し、社内報にも力を入れています。

同社は過去2回に渡り社内オフラインイベントを企画しこれがとても好評だったという。しかし、コロナ禍になってからはオフラインイベントよりもオンラインで参加可能なイベント・大会への参加・露出へシフトチェンジし、「Apex Legends」「eFootball」「VALORANT」の3部門を新たに設立。

また、企業eスポーツ部の活動を通して良かった点について

  • 地域・年代・性別・雇用形態に捕らわれない社内コミュニケーションの活性化
  • 他企業との繋がり
  • 企業PR
  • 愛社精神の醸成
  • 新規ビジネスへの活用

を挙げました。

eスポーツ採用について(大阪デリバリー株式会社 副社長 木田 氏)

物流、人材派遣を行う大阪デリバリー株式会社は週5日勤務のうち1日は上記のeスポーツ活動に充てているというかなり特色のある企業。

同社が2019年6月に設立した企業eスポーツ部「TeamOE」は部員が6名※2023年1月末現在。活動タイトルはRainbow Six SiegeとApex Legendsをメインに週1でオンライン練習、オフライン合同練習、大会参加やミーティングを行っている。

大阪デリバリー株式会社 副社長 木田 氏

TeamOEを設立した前と後では採用に大きな差が出たと話します。

新卒採用においてはeスポーツ部があることによる変わり種の中小企業として生徒さんの目に留まるようになり、2019年から2020年の採用数は2倍以上に増え、2021年も35人と増加しその勢いは止まりません。

更にはeスポーツ部を設立したいという高校から相談を受けたこともあるそうです。

中途採用もeスポーツ部に直接興味持っていただけることもある反面、「新しいことにチャレンジしている会社」として興味を持っていただける機会が増えたと木田氏。

TeamOEは今後の展望として、「大会優勝」を挙げており、実業団として活動している以上結果を追求し、大会の大小に関係なく「優勝」にこだわっていくとのこと。今後の活動に注目です。

eスポーツと地域活性について(群馬県 産業経済部 戦略セールス局 eスポーツ・新コンテンツ創出課 齋藤 氏)

群馬県 産業経済部 戦略セールス局 eスポーツ・新コンテンツ創出課 齋藤 氏

群馬県では、eスポーツについて主に「高い集客力(オン・オフ・国内外)」「若者層への訴求力」「年齢・性別・身体能力等の差が出にくい」「オンライン参加が可能」の4つに注目。

齋藤 氏が3年間eスポーツ課長を務めて得た所感として、これらの要素は地域課題の解決のツールとして『最強』なのでは続け、「実証」と「開催支援」2つの対応方策で多くの人がeスポーツを楽しんでくれるのではないかと話しました。

日本初の本格的な機械製糸として世界遺産に登録されている富岡製糸場や群馬県庁前にある県民広場でeスポーツイベントを主催するなど、実際に多数のイベントを開催しています。

また、開催支援ではeスポーツ×地域活性を促進する団体・協会・学校などにゲーミングPCやモニター、各種配信デバイスの貸し出しを行っています。

第4部:cogme cup EXTRA エキシビジョン大会

第4部では、Apex Legendsを用いた企業eスポーツ部限定大会「cogme cup EXTRA エキシビジョン大会」を開催しました。

本大会は、過去5回のcogme cupで上位入賞した8チームを招待し、オフライン参戦。残る12チームがオンライン参戦し、計20チームがワールズエッジを舞台に熾烈な戦いを繰り広げました。

試合の様子は下記のアーカイブリンクからご確認いただけます▼

▲オフライン会場の様子

3位:群馬県庁(群馬県庁eスポーツ部)

2位:ビーウィズ株式会社(Bewith-JOZ)

1位:富士通株式会社(FJeSports)

本大会で見事優勝したのはオフライン参加のFJeSportsの3名。

左から、f1aqua選手、Tsuna選手、oni_chocolate選手

3名ともオフライン大会の出場は無かったそうです。

リーダーのf1aqua選手は優勝インタビューにて「(オフライン出場は)未知の経験だったので楽しくプレイすることを意識した。キルムーブが主体となるチームなので大会に挑む環境が普段と異なっていても、動き方は変えないようにしようと決めていた。」と語りました。
FJeSportsの3試合の合計キル数は31キル。1試合あたり10キルと他のチームに対して猛威を振るっていたに違いありません。

そんなFJeSportsは「cogme cup #6 Apex Legendsが開催された際には優勝を獲得しに行きます」と強気なコメントで締めくりました。

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