ここ数年、「eスポーツ」という言葉がゲームのイメージを変えています。
プロ選手によるハイレベルな試合を観戦する、という観点からのスポーツ。
年代や体力に関わりなく、更にオンラインで場所を超えて誰もが楽しめるスポーツ、としての認識が広がっています。
そのような中、ゲームで年代や部署を超えて活発な社内コミュニケーションを実現している企業が増えてきており、社員でゲームに取り組む動き「企業eスポーツ部」が注目されています。
今回はプロチームを運営しながら、企業eスポーツ活動に取り組んでいる企業のひとつ、ing株式会社の企業eスポーツ活動を取材させていただきました。
企業紹介
ing株式会社

チーム名:MAKING THE ROAD
“俺たちは、ココに居る” “道は、自分たちの手で切り開き、創り上げる”
プロチーム「MAKING THE ROAD」を運営。

活動ゲームタイトル
・PUBG MOBILE
活動方法・頻度
社内で行っている活動は主にお昼休憩や就業時間後に1時間程度のプレイ。
インタビューした人の紹介

右から2番目:猪爪さん
猪爪さん(以下、猪爪):ing株式会社 取締役の猪爪と申します。
普段は建築・広告に携わる会社で管理などの業務を行なっています。
ゲームに関しては幅広いジャンルのタイトルをプレイしています。
過去に3度ほどPUBG MOBILEの企業対抗戦に出場させていただいたり、プロチームを設立したきっかけのゲームでもあるPUBG MOBILEをメインにプレイすることが最近は多いです。
新潟初のeスポーツプロチームを設立した運営メンバーに迫る
— 運営メンバーでは普段どのようなゲームをしますか?

猪爪:今はPUBG MOBILEを、運営メンバー4人でよくプレイしています。
PUBG MOBILEを始める前はそれぞれモンストやパズドラなどを中心にそれぞれ様々なゲームで遊んでいました。
また、弊社は建築の会社で現場仕事が多いのですが、そこでゲームの話をしたり、休憩時間や就業時間後に一緒にゲームをプレイしてコミュニケーションを取っている姿をよく見ますね。
— プロチームの「MAKING THE ROAD」はどのような活動をしていますか?
猪爪:将来的にPUBG MOBILE JAPAN LEAGUE(以下、PMJL)の出場を目標に現在はScrimと大会出場をメインに活動しています。
「PUBG Mobile Japan League」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/PUBG_Mobile_Japan_League)

2021年2月13日~2021年5月1日に実施されたPMJL Season 1「MAKING THE ROAD」は将来的な参入を目指す。
— 活動形式はフルタイムですか?
猪爪:基本的にはフルタイムではない活動形式となります。
PMJLへの参入を目指してScrimや大会参加を行なっていますが、選手個人個人の都合に合わせて柔軟に活動しています。
PMJLは給与保証など、選手からするとメリットが多い大会ですが、その一方で契約によって選手を縛る事ができうる大会です。
うちのチームは若いプレイヤーも多く、今からフルタイムにしてしまうと学生生活や私生活など捨てなければならない部分が出てきてしまうので、今はこちらのエゴではなく選手がやりたい、選手がやれる環境を運営側で整備、後押しできればと思っています。
MAKING THE ROAD 立ち上げのきっかけ
猪爪:立ち上げのきっかけは、お昼休みや就業時間後に運営メンバーで遊んでいたPUBG MOBILEの企業対抗戦に「会社」として出場してみようという話になった所からです。
対抗戦に向けての練習や大会に出場する中で「頑張って練習しよう」とか「負けて悔しい」という感情が形成できて、「今後もそういうeスポーツの活動していきたい」という話から、去年の年末に「PMJL Season1の出場するプロチームオーナー募集」という告知や、「PMJL参入に向けたオープントーナメントの開催」の話があったので、「やってみる価値あるんじゃないの?」と思い動き始めました。
そこからプロチームを作ることに決め、予備知識を蓄えることに。
様々な下準備を行い、WEBやTwitterのオフィシャルアカウントを立ち上げ、スカウトやトライアウトを開始しました。
そして、メンバー選考を経て、PMOT(PUBG MOBILE OPEN TOURNAMENT)からのPMJL参入を正式目標に掲げ、「一から道を切り開いていけるプロチーム」としてMAKING THE ROADを立ち上げました。
— 今後、プロチーム以外で社内のメンバーで活動していきますか ?
猪爪:そうですね。プロチームとは別でing株式会社の企業eスポーツ部としても並行して活動していけたらなと良いなと思います。
最終的にはプロチームと会社、社員の双方にメリットがある形で運営していきたいです。
— これまでに社内でeスポーツの活動はありましたか?

オフラインで開催されたPUBG MOBILE 企業対抗戦2019
猪爪:そうですね。PUBG MOBILE 企業対抗戦 2019のシーズン1、シーズン2、2021年にオンラインで行われた同大会にも参加しました。
また、個人主催の大会に出場した事があります。
それ以外にも、新潟のテレビ局さんが主催のeスポーツ大会に参加したりと、同じ県内のeスポーツに取り組む企業さんとコミュニケーションを図っています。うちの会社としては、より多くの社員や他の企業さんを巻き込んでもっと楽しくみんなでゲームできればと思います。
— 社内でeスポーツの事をやり始めて変化はありましたか?
猪爪:ゲーム中は年齢、役職関係なくプレイするのでそれにより本来の業務でも円滑にコミュニケーションが取れたり、普段言いづらかった事や悩みが言えるようになりました。
— 普段プレイしている運営メンバー4人の役職は離れていたりしますか?
猪爪:まず一番上が社長で48歳、次に取締役の私が38歳でもう1人のメンバーも38歳ぐらいです。
一番下のメンバーは30歳で社長と最大20歳ほど離れていますが、今ではくだらない冗談も言い合えるような雰囲気になってきています(笑)
— 今後どのような活動をしていきたいですか?
猪爪:まず会社としては、ゲームを使って社内コミュニケーションができているので今後更にゲーム好き多く集めて、輪を広げていきたいと思います。
それが会社の福利厚生に繋がったり、将来的には求人などで、若い子にゲームを通じて一緒に仕事したいと思ってもらえる会社になれればと思います。
プロチーム活動に関しては、勿論勝たなければいけないという所はあるのですが、勝ち負けとは別の部分で新潟から全国、また世界に発信していけるようなチーム活動をしてきたいと思います。
— この度はインタビュー、ありがとうございました!
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