企業eスポーツ部インタビュー:荒川区役所




今回は地方自治体の中で、部活動としてeスポーツに取り組む、「荒川区役所」のeスポーツ部を取材させていただきました。

企業紹介

荒川区役所 eスポーツ部

eスポーツサークル 競技部門 チーム名

ARAKAWA Gaming

活動ゲームタイトル

・Apex Legends

・VALORANT

・Among us

・Rocket League

・Dead by Daylight

など

今回インタビューした人

Doctorさん

荒川区役所 eスポーツ部 部長

GUYさん

荒川区役所 eスポーツ部 部員

5月に入部したDead by Daylightプレイヤー

荒川区役所eスポーツ部設立について

‐eスポーツ部を立ち上げたきっかけは?

Doctorさん:Apex Legends等のプロの競技シーンを見ていたので、ゲームをeスポーツとして一緒に楽しめる仲間を職場で作りたいなと思い創部しました。

元々の友人だったり、ゲーム内で出会ったプレイヤーと交流を広げるのもいいと思うんですけれども、同じ職場だと生活リズムが同じだったり、普段からコミュニケーションを取りやすかったりするので、より同じ温度感でゲームを楽しめるんじゃないかなと思いました。

後は何かを背中に背負って大会に出ることって凄くかっこいい事だと思うんですよね(笑)

‐eスポーツ部と少し珍しい部活動ですが、創部時に大変な点はありましたか?

Doctorさん:最初に部員を5人集めないと創部ができないのですが、職場の知り合いに募集したところすぐに部員を集めることが出来ました。

また、荒川区役所では福利厚生の後押しとして、野球やバレーボールなどの部活動が浸透しているので、活動計画書や他の地方自治体さんのeスポーツの活動実績などを紹介したところ、問題なく創部することができましたね。

なので、創部についてはそんなに大変ではなかったです。

因みに、cogme cupや邑楽町さんの活動の活動実績を活用させていただきました(笑)

‐荒川区役所さんが福利厚生に力をいれているんですね。

Doctorさん:最初に担当の方にeスポーツの創部を相談したところ、eスポーツにあまり詳しくなくて先程の自治体さんの活動を紹介したら、驚かれていましたね。

‐GUYさんは創部と同時にeスポーツ部を参加されたのでしょうか?

GUYさん:私はeスポーツ部では割と最近入部しまして、5月頃に入部しましたね。

‐どういった経緯でeスポーツ部を知ったのでしょうか?

GUYさん:職場に部活の一覧がありまして、たまたま見かけたところeスポーツ部を見つけました。

荒川区役所では野球などのスポーツをはじめ、将棋や華道など様々な部活動もありますがその中でも異彩を放っていましたね。

eスポーツという言葉自体は前から知っていましたが、まさか自分の職場に部活動として目にするとは夢にも思わなかったです。

部長のDoctorさんに入部の申し出をしたところ、快く歓迎してくださりました。

‐eスポーツの部活動が役所内で知れ渡った際どんな感じでしたか?

Doctorさん:周りの方の反応は様々でしたが、特に印象的なのは二つほどありまして、一つは、応援していただいている同じ係の方々の反応でした。
私個人の配信を見てくれて、結構感激していただきましたね。

もう一つは、「eスポーツってスポーツなの?」って質問されましたね。

これは特に悪い意味ではなくて、ただ単純に興味を持っていただいたなかでの話でしたが、当然まだeスポーツに馴染みのない人もいて、これからの広がりを考えると、
eスポーツはまだまだ可能性を秘めたコンテンツだと実感しましたね。

‐現在、eスポーツ部では何名の方が活動されているのでしょうか?

Doctorさん:16名の方が活動していまして、Apex LegendsだったりRocket Leageなども活発にプレイしていますね。

他にも、VALORANTやスプラトゥーン3など多種多様にプレイしています。

ヤマハ株式会社 企業eスポーツ部「Yamaha esports Boosters」(@ymh_esports)との交流戦

LINEなどで部員に声をかけて、ゆるゆる部内でゲームを行ったり、企業間ではeスポーツ全般のDiscordサーバーで連絡を行いプレイしています。

GUYさん:個人的にDead by Daylightや遊戯王 マスターデュエルをプレイしているので、部員内に広げていきたいですね。

‐ARAKAWA Gamingのロゴはかっこいいロゴですが、どういった経緯で作成されたんでしょうか?

Doctorさん:部員全員が荒川区の名物をモチーフに入れたいと思っていまして、都内唯一でかなり珍しい区営遊園地の名物の観覧車と、
都電荒川線(東京さくらトラム)沿線に咲いているバラなどを起用しました。

実現はしなかったですが、荒川区は松尾芭蕉のゆかりの地となっていますので、松尾芭蕉の銅像を入れても面白いんじゃないかと色々と案が出ていましたね(笑)

その中でアンケートを取ったところ遊園地とバラが人気だったので、この2つを採用しました。

ロゴの作成は、たまたまcogme cupに出ていた部員の一人がデザイナーの方と知り合いだったので、ご厚意で作成を依頼させていただきました。

cogme cup #4に出場

‐cogme cupへ出場しようと思ったきっかけは?

Doctorさん:元々eスポーツ観戦がすごく好きだったので創部の時に企業eスポーツ大会を探したところ、たまたまcogme cupを見つけて、かなり熱い気持ちを抱いたのをよく覚えていますね。

‐荒川区役所eスポーツ部の大会参戦はcogme cupが最初だったんでしょうか?

Doctorさん:最初の大会はcogme cup#4でしたね。創部の時から大会での好成績を目指していたので、部内で本気でプレイする人を募集したところ数名集まりまして、仕事の忙しい部員もおり大変ではありましたが、練習なども日程を合わせて頑張りましたね。

※大会出場に向けて作戦を練っている様子。左Doctor選手。右こっとん選手

‐実際にcogme cupに出場してどうでしたか?

Doctorさん:シンプルに楽しかったです(笑)。

普段、感じることのないような楽しさだったり、チームや応援してくれている人に報いるために全力を出せたということがすごく良い体験でしたね。

おこがましいかもしれないですが、プロシーンでの選手の心境を垣間見れたのかなと思いましたね。

cogme cup #4予選をギリギリに突破したんですが、配信でチャンピオンを取った時にメンバーと一緒に叫んでいるところを職場の方も見たそうで、普段の職場での自分とは違った熱い一面を通して、eスポーツの魅力を届けられたのかなと思いますね。

‐GUYさんは同じ職場でこういった志しをもって大会に出れらている方を見てどう思われましたか?

GUYさん:色々なプレッシャーがある中で大会に出場されて大会で結果を残したので、Doctorさんは素晴らしいと思います。

やっぱり、知り合いの方が大会に出場されていると、応援に熱が入りましたね。

‐cogme cupをはじめ様々な企業eスポーツの場で活躍されていますが、特に印象に残った経験とかあったでしょうか?

Doctorさん:他の自治体eスポーツ部、特に邑楽町e-SportsClubさんとの出会いです。

実はこのインタビューをいただいたのは大変うれしかったのですが、邑楽町さんより先に受けるのはちょっとマズいなと思いましたね(笑)

と言うのも、邑楽町さんはeスポーツを先駆けて推進されていらっしゃっていて、積極的に対外的な交流を行い、街を背負って活動されているので凄く尊敬しています。

邑楽町e-SportsClub主催でeスポーツ大会を主催されているので、そういったところは自分自身に刺激になっていますね。

‐邑楽町さんと大会で対戦されたことはありますか?

Doctorさん:cogme cupでは予選ブロックが異なっていたので、邑楽町さんとは対戦したことがないですね。

いずれ機会があれば忖度なしで戦いたいですね(笑)

※インタビュー実施後、2022年10月22日(土)に開催されるcogme cup #5 の予選組み合わせが発表されました。予選Bブロックで荒川区役所と邑楽町の対戦が早くも実現することに!

‐創部して半年になりますが、今後の展望を教えてください。

企業eスポーツ大会で好成績を残すことは勿論のこと、eスポーツ部内や他企業・他自治体様とのゲームを使った交流を更に充実させたいと考えています。

また、eスポーツ部員とって、部活動を通して普段の生活を楽しみ、より一層仕事に打ち込めるような、モチベーションになる場を提供したいと思います。

喫緊の課題として、以前まで社内でソフトボールや卓球、バドミントンなど、球技大会のような職員向けの交流イベントがあったのですが、
新型コロナウイルス感染症の影響で開催が無くなってしまい、楽しみにしている職員がいるので、eスポーツ部としてゲームのイベントを開催したいと考えています。

これまで馴染みのなかった方々にとって、ゲームやeスポーツがより一層身近なものになる機会かと思いますので、必ず実現したいという責任感は持っています。

‐最後にcogme cup #5にもエントリーいただいておりますので意気込みを教えてください。

前回大会では予選は突破出来ましたが本戦では悔しい結果となりました。

cogme cup #4以降、様々なApex Legendsの大会やカスタムに出場し、前回大会よりも更に大会の研究を重ねることが出来たので、その経験を生かして荒川区役所に優勝を持って帰ります!

企業最強は荒川区役所と言えるように頑張ります!

‐この度はインタビューありがとうございました!

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ABOUTこの記事をかいた人

YokoP

Escape from Tarcovにハマり、モデルガンを買っちゃいました。