企業eスポーツ部インタビュー:ブックオフコーポレーション株式会社




ここ数年、「eスポーツ」という言葉がゲームのイメージを変えています。

プロ選手によるハイレベルな試合を観戦する、という観点からのスポーツ。

年代や体力に関わりなく、更にオンラインで場所を超えて誰もが楽しめるスポーツ、としての認識が広がっています。

そのような中、ゲームで年代や部署を超えて活発な社内コミュニケーションを実現している企業が増えてきており、社員でゲームに取り組む動き「企業eスポーツ部」が注目されています。

今回は企業eスポーツ部に取り組んでいる企業のひとつ、ブックオフコーポレーション株式会社の企業eスポーツ部活動を取材させていただきました。

企業紹介

ブックオフコーポレーション株式会社

企業eスポーツ部 チーム名

チーム名:newbie(仮)

newbieとは「初心者」や「新参者」を意味するネットスラングでeスポーツ新参者の我々はここから始めていこうという意味を込めて命名しました。

部員数

12名

社員とアルバイトスタッフ含め12名で活動しています。

活動ゲームタイトル

・PUBG MOBILE

活動方法・頻度

オンラインでそれぞれ自宅から活動しています。
業務後の夜に集まって主に野良マッチや企業スクリムに参加し練習しています。

インタビューした人の紹介

相川淳伍さん:SUMOMOBUNS

相川さん(以下、相川):ブックオフは中古の商品を扱っている会社ですが、私の業務は少し珍しく、新品担当という立ち位置でブックオフ店舗で販売する新品商品の仕入れなどを担当しています。

ブックオフは中古本から始まり今では洋服、ブランド品、スポーツ用品、おもちゃなどを扱っていますが、私の担当も様々な新品の商材をメーカーから仕入れるという仕事をしています。

ゲーム歴については小・中学生ぐらいの時にスーパーファミコンやプレイステーションがあって、プレイステーション2が発売されるぐらいの時期まで遊んでいましたね。

最近やり始めたきっかけは、社内でeスポーツというキーワードが出た時に自分でも何かやってみようと思い、とりあえず手元にあったスマホでPUBG MOBILEを始めました。

それからドハマリして毎日楽しくプレイしています。

比嘉翔さん:obisyo

比嘉さん(以下、比嘉):私の仕事の内容としては、アニメに関する商材を扱う業務を担当しています。

アニメのCDだったり、DVD、Blu-ray、アニメグッズなども扱っており、弊社で扱っているアニメ関係すべてに関わっています。

自身のゲーム歴でいうとゲームを日常的にやるっていう感じではなく、趣味でリズムゲームをやっていたぐらいですね。

それで、去年夏ぐらいにeスポーツやるよって誘われて、とりあえずPUBG MOBILEをやり始めた感じです。
なので、FPSに関しては最近始めたことになりますね。

– 普段どんなリズムゲームをプレイするんですか?

リズムゲームは学生の頃からやっていて、当時はBEMANIシリーズの音ゲーにハマっていましたね。
特にプレイしていたのはpop’n musicでかなりやりこんでいました。

最近ではバンドリをプレイしていて、今はバンドリーマー(バンドリファンの呼び名)です。(笑)

稲森達也さん:鮫肌丸

稲森さん(以下、稲森):社内での業務はゲームに関する商材を担当していて、ゲームの販売価格の決定、新品ゲームの仕入れ、売り場の展開などのゲームに関する事に関わっています。

ゲーム歴については、基本コンシューマーゲーマーでRPGやアドベンチャーなどを家でやっているタイプのゲーマーでした。
なので対戦ゲームについてはあまり触ってこなかったですね。

社内ではゲームの担当として知れているので、今回のeスポーツの取り組みを社内でしていこうとなったら、流れで採用されたような感じでした。

普段やっているゲームが対戦ゲームではなかったので、実際やってみればあまりうまくねーなという感じでしたね(笑)

しかしどんなゲームでも好きでやっていますので、協力しながらもっと強くなれるように練習していきます。

和田昌之さん:wady3000

和田さん(以下、和田):社内ではトレーディングカードゲームの商品の価格についての仕事を担当していています。

普段のゲームに関しては歴代のPS系シリーズを好んでプレイしています。
やっているゲームは大体RPGなので、FPSなどのアクションは苦手な分野になります。

きっかけは事業の模索から。いつの間にか夢中でプレイしていた

– 社内eスポーツ部を立ち上げたきっかけは何だったんでしょうか?

ブックオフ公式キャラクターの「よむよむ君」と集合写真

相川:きっかけとしては、会社としてeスポーツ事業をやるのはどうなんだ、というお話を受けたところから始まりました。

最初はプレイヤー側ではなく、大会を主催するという所を軸に考えていました。

しかしeスポーツの現状ってどうなんだろう?という疑問が生れ、まずはeスポーツについて勉強しようと思い、JeSUに加盟しました。

その繋がりから情報を仕入れ、事業の模索が出来ればいいかなと思い、JeSUの方や、大会を運営されているエイプリルナイツさんにお話を伺いました。

ただ、情報を集めれば集めるほど、まだ事業として儲けが出る物では無いという事が分かってきて、利益が出ない事業を始めると社内に言いだしづらく悶々とした日々を過ごしていました。

その中でとりあえず自分もやってみようと思い、プレイヤーとして参加することで、eスポーツに関して勉強していこうかなと思いました。

その後、obisyoさん、鮫肌丸さん、wady3000さんにお声かけをしてPUBG MOBILEを一緒にやり始めました。

一緒にやっていくうちに、気づいたらチームになっていて、AFTER 6 LEAGUEに参戦していました。

最初は趣味や興味本位から始まったところから、今はもっとメンバーやタイトルを増やしたいねという夢も語れるようになりました。

– これまでの活動内容について教えて下さい。

第2回 eSPORTS TRINITYで櫻庭さんが対戦する様子
櫻庭選手:RabaDColeMan

相川:2020年1月に開催された第2回eSPORTS TRINITYのストリートファイターV部門にうちのメンバーでもあり店長の櫻庭が出場したのが最初でした。

その後、PUBG MOBILEで企業eスポーツ部を発足しAFTER 6 LEAGUEに参加しました。

AFTER 6 LEAGUEはPUBG MOBILEをやり始めて2ヵ月とかいうそういうレベルでいきなり参加したので、今にして思えばすごく無謀だったなと思います(笑)

2ヶ月が勝てるはずもなく、初戦で実力差を見せつけられて負けてしまい、これはまずいという事で必死に練習して、最近ではうまくいくようになってきました。

でも最初の大会がAFTER 6 LEAGUEだったことで自分達との実力差がどれくらいあるのかを知れたのは良かったですね。

それ以外の活動としては11月に開催された企業懇親戦に参加してきました。

また次回3月に開催されるので今後も積極的にイベントには参加していきたいと思っています。

– 一緒にプレイしていてうちのエースプレイヤーだと思う方はいますか?

eスポーツ施設での練習

相川:今回のインタビューメンバーではないのですが、先程紹介した野平と櫻庭というメンバーがいます。

実は野平の奥さんもPUBG MOBILEをやっていて、なおかつうちのアルバイトスタッフなんですよね。

そして一番うまいのは野平の奥さんだったりします(笑)

しかしPUBG MOBILEをやっているのを知ったのが、AFTER 6 LEAGUEのエントリー後だったので惜しくもメンバーには加えることが出来ませんでした。

櫻庭に関しては ゲームセンスがすごくあるのでPUBG MOBILEに関しても最初から上手でしたね。

あと個人的に最近すごいって思うのはobisyoさんの成長速度で試合を重ねる毎にメキメキとうまくなっています。

– AFTER 6 LEAGUEでブックオフ公式キャラクターのよむよむ君がカメラに映っていて気になったのですが、映していたのはどなたでしょうか?

AFTER 6 LEAGUEの様子

相川:SAPPOROさんが自社のビールを置いておられたので、うちもアピールしたいよねという話になりました。

obisyoさんがうちのよむよむ君を映そうよという話をして、会社にあったよむよむ君を配信に写してアピールしていました(笑)

– 流石エースのobisyoさんですね

相川:彼はPUBG MOBILEのランクもエースなんで(笑)

比嘉:いやまだエースになってないよ(笑)クラウンだよ(笑)

一同:(笑)

eスポーツ部で活動していくと交流の幅が広がる

– eスポーツ部としての活動を始めてから社内や業務でどのような変化がありましたか?

倉庫で働く野平さん:ティースケ0809

相川:一番の変化は他の部署とのつながりができた所ですね。

我々は商品部という部署に所属していまして、 デスクが同じ場所にあるので業務での会話はありました。

しかし櫻庭は店長として勤務しているので直接的な接点が薄かったのですが、ゲームを介してコミュニケーションが取れるようになりました。

あと野平も倉庫の方で働いているんですけど、そこともコミュニケーションが取りやすくなりましたね。

他にもうちは全国に店舗があり社員が散らばっているので、同じ社内でもなかなかコミュニケーションが取りずらかった人ともコミュニケーションが取れるようになったのがメリットだと思います。

– もともと社内に部活の文化ってあったりしたんですか?

相川:会社として正式に部活動というのがまだなくて、eスポーツ部と名乗っていますが、有志の活動になっています。

そこに対しても私から会社の方に働きかけをして、正式に会社として部活動という物を認めてもらえるような動きをしています。

eスポーツ部がきっかけで社内に部活という文化ができればすごく嬉しいなと思います。

– 今後どのような活動をしていきたいですか?

AFTER 6 LEAGUE Day4で好成績

相川:eスポーツ部に関してはAFTER 6 LEAGUEに参加しているのでもう少し良い戦績を残していきたいなと思います。

元々は素人集団からのスタートで、AFTER 6 LEAGUEの1戦目が終わった時に「やばい、俺ら弱すぎるぞ」という事に気づきました。

そこからポジティブに考え「これは俺らのサクセスストーリーなんだ。こんなへっぽこな所から始めて、うまくなって最後はドン勝するぞ」というストーリーを言い聞かせながらやっていたので、最後まであきらめずにやっていきたいと思います。

あとeスポーツ部で活動していると、他企業さんと交わえる機会が多くて、そこがすごく刺激になっています。

ブックオフというと本というイメージが強いと思うのですが、今は様々な商品を扱っています。

それこそブックオフがeスポーツをやってんだぞ、みたいに自分達がプレイヤーとして参加している事によって気づいてもらいたいです。

そして、違う側面からブックオフという会社も認知してもらえたらすごくうれしいなと思っています。

最後は社内で部活認定してもらってeスポーツで社内の結束力を高めていきたいなと思っています。

自分達の結束力が高まったように、全国にいる社員とも結束力を高めていきたいです。

– この度はインタビューありがとうございました!

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